飲食店

京都出町柳「村屋」 カオスな空間で味わう絶品料理とこだわり日本酒が最高のお店!

京都出町柳周辺は下町の風情が残る、古き良き京都の景観が色濃く残る穴場スポットといえるかもしれません。

河原町のような都会感は抑えられおり、京都大学があるためか、昔ながらの学生街といった印象を抱くエリアのような気がします。

出町柳から少し先の京都大学周辺も、散歩しているだけで楽しいエリアです。

今回はそんな出町柳で偶然出会った、カオスでアーティステックな飲食店「村屋」を紹介します。

圧倒的なインパクトがありながらも、素晴らしい日本酒のラインナップ、そして料理と魅力あふれるお店。

一度行ったら忘れることは無いだろうという、個性が爆発した空間で味わうお酒は素晴らしく、クセになってしまうかもしれません。

最初から最後まで、終始圧倒されてました。

住宅街に突如現れる異空間

午前中に出町柳で用事があった日、せっかくなので昼飲みをしようとお店を探していると、Googleマップで良さそうなお店を発見。

早速出向いてみると、ひときわ異彩を放つ建物が現れました。

村屋外観

楽しげな装飾がされた木造の建物が住宅街の中で目立ちます。

事前に調べていなければ、飲食店だと気がつかなかったかもしれません。

村屋店内

入店すると当たり一面、サイケデリックなアートでカオスな空間が広がります。

中央にキッチンがあり、われわれは奥の座敷に通してもらいました。

キッチンには3名程の女性がいらっしゃり、テキパキと対応されています。

座敷は全体で5席くらい用意されており、結構な人数にも対応できそうな雰囲気です。

村屋天井

天井は60年代のレコードジャケットのようなデザインで敷き詰められています。

中心にあるライトも独特で、どこから突っ込めば良いのか分からない雰囲気。

村屋カウンター

キッチンカウンターとの仕切りにも色々な展示が。

本物を知りませんが、昭和中期の京大って雰囲気。

調べてみると、過去に京大近くにあったお店が立ち退きになり、現在の場所に移転してきたそうです。

日本最古の学生寄宿舎として知られる「京都大学吉田寮」近くに前回のお店はあったようで、この雰囲気はそこから来ているのか?と妙に納得できます。

過去には吉田寮とイベントも企画されていたそうで、知っていればぜひ行きたかったと思います。

村屋カウンター2

骸骨がひっそりと下を覗いています。

この店内を見た時点で、「このお店に来て良かった」と思いました。

メニューも素晴らしく最高です

村屋店内メニュー1

入って数分間は内装を眺めているだけで、すっかり飲食店に来ているということを忘れていました。

肝心のメニューはかなり豊富で、しかも非常にリーズナブルな設定。

村屋店内メニュー2

昼のメニューもものすごい年季の入った、雰囲気しか無い紙。

夜のメニューと分かれているようで、そちらも気になります!

村屋店内メニュー3

昼のメニューですが、しっかりと日本酒も記載されています!

はやりに全く流されない、強い意思を感じるメニュー。

これだけ徹底して生酛系で揃えているのは見たことが無いかもしれません。(中には菩提生も。)

偏り具合が素晴らしいです。

独特の書体も、雰囲気ありますね。

この日本酒ラインナップ、わたしの好みにどストライクで最高です。

村屋店内2

注文して落ち着き、下を見てみるとこちらもいい感じ。

大学時代、下宿先の友達の家に招かれたような落ち着きがあります。

村屋店内3

とりあえず赤星大瓶で乾杯!

村屋瓶ビール

とりあえず瓶ビールで乾杯です。

個人的な感覚として、赤星大瓶を置いているお店に外れはありません!

この時点でもうリピート確定。

村屋瓶ビール2

コップはなんと、秋鹿のワンカップが再利用されています。

秋鹿好きなんでしょうか。

村屋座敷

着席からビール一口飲んだだけで、ずっと通い続けているような安心感。

不思議な魅力に溢れています。

村屋砂ずりのきんぴら

おすすめを聞いて注文した「砂ずりのきんぴら」(350円)。

めちゃくちゃ丁寧に作られており、当然うまいです。

この値段でこのクオリティ、とんでもないお店を知ってしまったと思います。

村屋とろとろレバー

そして、「とろとろレバー」(400円)は本当にとろとろ。

それでも変な臭みは全くなく、最近レバーを克服したわたしでもあっさりといただけました。

村屋アジフライ

定食のアジフライは単品での注文が可能でした。

めちゃくちゃ肉厚でとんでもなく美味しいアジフライ!

タルタルも美味で、周囲の空間を忘れて料理のクオリティに圧倒されます。

当然日本酒をいただく!

村屋日本酒

日本酒もおすすめをお願いし、「るみ子の酒」をグラスでいただきました。

初めていただきましたが、非常に好みのふっくらとした日本酒。

当然、うまいです。

村屋日本酒2

そして、コップにも利用されていた秋鹿を熱燗でいただきます。

レトロなヤカンに入れて提供されました。

60年代〜70年代の学生は、こんな感じで飲んでたのかなと想像します。

両方の銘柄はどの種類だったのか聞き忘れてしまいましたが、どちらもこのお店にマッチしたふくよかなお酒。

確かに、ここのお店で華やかな香り系があったら違和感すごいかもしれません。

日本酒のラインナップだけでも、定期的に訪れたいと思います。

特筆すべきはトイレ

最後にお手洗いをお借りすると、これまでの全てを吹き飛ばす強烈な空間が広がっていました。

村屋トイレ

激しい電飾、首がグルングルン回っているマネキン、中心には井戸のような手洗い場、男性用トイレの周りは藁だらけ、個室はガラス張りの異空間…

あまりお手洗いの写真を撮るのもどうかと思い一枚にとどめましたが、この世のどのトイレよりもエンタメだと思いました。

アートと若干のホラーが同居する、独創的では済まされないトイレでした。

ヴィレバンが本気でトイレ作ったらこんな感じになりそう?

多分、それ以上にこっちの方が凄い気がするよ…

村屋 基本情報

「村屋」は京阪出町柳から徒歩5分程度の場所にあります。

壁のポスターに素晴らしい格言?が書かれていました。

村屋ポスター

最後にお会計をする時、「夜もやっているのでぜひ来てください^^」と嬉しいお声がけが。

こういった一言があるかないかで、そのお店の印象って大きく変わりますよね。

座敷以外では常連さんが小さなお子様と一緒にお昼を楽しんでいたり、従業員のお子さんが遊んでいたりと、独創的な空間とは裏腹にアットホームな雰囲気で満ち溢れていました。

衝撃的なアート空間に素晴らしい料理とお酒。

唯一無二の時間を過ごせる、魅力しかないお店でした。

次回はぜひ夜にお伺いします。

これまで知らなかったのが悔やまれる、素晴らしいお店だったね!

本当に!次は夜に行くのが楽しみだね!