日本酒

日本酒検定3級の受検決意から合格まで!対策方法も伝授します!

2023年3月20日、夫婦2人で日本酒検定3級を受け合格しました!

久々の勉強で少し緊張しましたが、無事受かって良かったです。

そうだね!色々と初めて知ることも多くて、受けてよかったって思ってるよ!

日本酒検定3級合格通知
即日発行される合格通知!

今回の記事では、日本酒検定3級合格までの道のりを紹介しようと思います。

ぜひ最後までご覧になってください!

日本酒検定って何?

そもそも、日本酒検定ってどのような資格なのでしょうか?

日本酒検定は我々のような一般消費者を主な対象として、「日本酒を楽しむため」の知識を得ることを目的にしています。

5級から1級までの段階がありますが、初受検の人は5〜3級の間から受検可能です。

5級から順番にゆっくり受けるのもよし、一気に3級から目指すもよしといった感じです。

我々は3級から受検しましたが、初めての方でも十分合格できると思います!

新しい知識が身につくと、日々の日本酒も美味しく感じられますよ!

5級、4級はネット受検で自宅から受けられるようですが、3級と2級は会場もしくはCBTという全国のテストセンターで期間を問わずに受けられます。

今回我々は、京都市内のテストセンターで受けることにしました。

日本酒検定の費用について
  • 5級:1,000円
  • 4級:1,000円
  • 3級:4,228円(CBT)・3,400円(会場)
  • 2級:4,728円(CBT)・3,900円(会場)
  • 準1級:4,400円(会場のみ)
  • 1級:4,840円(会場のみ)

受検料は安くないので、できれば一発で合格を目指したいところ。

さらに準1級以降は半年に一度の会場受検のみになりますので、どれだけスムーズに合格しても1級取得までに1年以上はかかってしまいます。

そのため、モチベーションの維持が完全合格のために重要な要素になるでしょう。

利酒師との違い

日本酒に関する資格といえば、利酒師が真っ先に思い浮かぶかもしれません。

日本酒のソムリエとも言われる資格であり、人気も高いです。

ワインのソムリエの場合は、その受験要件に「飲食サービス」「酒の仕入れ」「アルコールに関するコンサル」などのいずれかを3年以上経験し、一次試験日の時点で従事していることが条件になります。

しかし、利酒師の場合は一般消費者でも取得しようと思えば取得できます。

ちなみに日本酒検定や利酒師以外にも、日本酒に関する資格は意外と数多く存在しています。

日本酒に関する資格
  • 国際利酒師
  • 酒匠
  • SSI研究室専属テイスター
  • 日本酒学講師
  • 酒造技能士
  • J.S.A. SAKE DIPLOMA

わたしはさらに知識を深めたいと思い、23年度「J.S.A. SAKE DIPLOMA認定試験」を申し込みました。

わたしはこのまま日本酒検定1級を目指そうかな!

勉強から合格までの道のり

勉強イメージ

我々が受検を決意した時期は2023年2月の中旬で、実際に受検した日程は3月20日でした。

元々どれだけ日本酒についての前提知識があるのかにもよりますが、1ヶ月あれば十分合格ラインには到達できるかと思いました。

参考書については、以下の1冊が公式テキストとして販売されています。

Kindle Unlimitedに加入していれば、電子書籍ですが無料で読むことができます。

我々も購入することなく、電子書籍のみで十分合格できました。

試験に関係なく、日本酒を知りたいと考えた時の一冊としてもおすすめです!

テキストは、大きく以下の項目に分かれています。

テキストと出題項目
  • 日本酒の楽しみ方について
  • 日本酒のラベルについて
  • 日本酒の原料について
  • 日本酒造りについて
  • 日本酒の歴史について
  • テイスティングについて

一通り目を通せば、日本酒についての大まかな知識を理解できるようになっています。

フルカラーで写真、画像も沢山載っていますので、文章だけではイメージしにくい内容も比較的理解しやすいはずです。

試験は4択の選択式

試験自体は4択の選択式となっており、実際のテイスティングは行われません。

一例として、過去には以下のような問題が出題されています。

『古事記』や『風土記』の中での日本酒の呼名を選択肢より一つ選べ。
マキ | ユキ | ミキ | サキ

江戸時代に確立した日本酒造りの基盤として正しいものを選択肢より一つ選べ。
諸白造り | 三段仕込み | 口噛み酒 | 山廃仕込み

日本酒造りにもっとも多く使用されている協会酵母を選択肢より一つ選べ。
協会7号 | 協会9号 | 協会1501号 | 協会1801号

酒造好適米“美山錦”の主要生産県を選択肢より一つ選べ。
長野県 | 徳島県 | 岡山県 | 佐賀県

ドライバーが酒気帯び運転を犯して検挙された場合、車両同乗者への罰則を選択肢より一つ選べ。
罰則なし | 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

涼冷えと呼ばれる温度帯を選択肢より一つ選べ。
10℃前後 | 15℃前後 | 20℃前後 | 25℃前後

東京や鹿児島に代表される、ガラスに装飾を施した酒器を選択肢より一つ選べ。
枡 | 猪口 | 蛇の目の唎猪口 | 切子

もとは醤油や酢を保存するための壺であったが日本酒を注ぐために使用されるようになった酒器を選択肢より一つ選べ。
銚子 | 片口 | 徳利 | 枡

ボタン鍋、いかなごのくぎ煮などが郷土料理として有名な県を選択肢より一つ選べ。
山形県 | 福島県 | 新潟県 | 兵庫県

引用元:日本酒検定公式HP

どうでしょうか?

歴史、造り、法律から料理まで広く浅く出題されるイメージですね。

知っていればすぐに答えられますし、知らなければとことん分かりません。

意外と細かくでるから最初はびっくりしたよ!

全50問出題され、合格ラインは70%とされています。

つまり、35問正解すれば合格できるというわけですね。

そう考えれば、そこまで難しい試験ではないといえるでしょう。

勉強時に参考にしたサイト

勉強イメージ

日本酒検定3級の過去問の情報については非常に少なく、テキストを読んでいるだけでは不安になってしまうでしょう。

そこで、以下のサイトは非常に参考になりましたのでご紹介させていただきます。

過去問対策①

ランダムで10問ずつ出題されるサイト。こちらを全て覚えれば、合格ラインは超えることができると思われます。

過去問対策②

個人様のブログですが、非常に細かく過去問をまとめられています。

有料ですが圧倒的な問題数

noteで独自に作成された問題集、まとめシートを販売されています。

我々は上記の3サイトを参考にさせていただき、無事90%を超えるスコアで合格できました。

個人的には100点を狙っていたので少し残念でしたが、合格には違いありません。

試験に合格する感覚は久しぶりでした!

達成感があったよね!

本番で初めて見た問題

問題イメージ

基本的に、本番に出た問題は上記で紹介したサイトの問題と同様のものがほとんどでした。

合計200問以上の過去問を完璧な状態で挑んだ試験。

「合格するのは当たり前、目指すのは100点のみ」という気持ちでしたが、残念ながらそうはいきませんでした。

初めて見た問題も多少あって、満点を目指すならテキストを完璧に覚える必要がありそうです。

少しでも知識が曖昧な部分があると、流石に100点は難しかったね。

覚えている範囲で間違えた問題、初めて見た問題をこちらに追記として記載させていただきます。


初見(2人ともミス)
航空法において、飛行勤務前何時間以内の飲酒が禁止されているか選択肢より1つ選べ。
8時間 | 12時間 | 24時間 | 48時間

初見(ゆっぴミス)
「活性清酒」は酒税法上の品種において何に分類されることが多いか選択肢より1つ選べ。
合成清酒 | 清酒 | その他の蒸留酒 | 発泡性酒類

問い方が西暦(2人ともミス)
③自家醸造が廃止された年代を選択肢より1つ選べ。
1889年 | 1909年 | 1919年 | 1929年

答え:①8時間 ②清酒 ③1889年


航空法は完全に初見でしたので、見事に間違えました。

そして、活性清酒についてはテキストのコラム欄からの出題です。

そして、自家醸造廃止年は明治の年号でぼんやりと覚えていましたので、西暦で問われたときに答えられませんでした…

加えて、詳しい問題を忘れてしまいましたが、日本酒を保管する場合に適切な照明は何かと問う問題もありました。(答えはLED照明。)

約1ヶ月後に合格通知書が届きます

3級はCBT試験ですので、合否の判定は試験後すぐに確認できます。

そして約1ヶ月後に、正式な合否通知書が届く流れです。

中には「日本酒検定3級」の認定証書と、結果通知書が入っています。

以下のように、級別に用意されており2,300円で追加での購入も可能のようです。

そして、認定ピンズも合格者は900円で購入できます。

色々用意されていますね。

免許証と同程度のカードです。

試験の結果が形に残るのは嬉しいものですね!

特にこの証書があるからといって、何かしらのサービスを受けられるわけではありません。

ただ、今後の日本酒ライフがより豊かになることは間違いないでしょう。

造りの基礎や歴史を知っているだけで、不思議と味わいも変わります!

日本酒をより楽しめるようになる!

満点を目指そうと思うと難しいかもしれませんが、70%という合格ラインはテキストを読み、過去問を解けば誰でも合格できるでしょう。

テキスト自体の読み応えもあり、知らない知識を沢山得ることに繋がるはずです!

3級といっても広範囲の知識を身に付けられますので、これからの日本酒ライフがより一層楽しくなること間違いなし!

全国のテストセンターでいつでも受けられる点もいいですね。

ちなみに、このブログで紹介した「松井酒造」の蔵見学は、日本酒検定3級取得直後に行きました。

説明される内容の多くが勉強して覚えた知識ですので、これまで行っていた見学とは圧倒的に解像度が違います。

今後は造り方を見に行くのではなく、「他の蔵との造り方や環境の比較」になっていきそうです。

少しでも気になるよ、と思ったのであれば、まずはテキストをパラパラっとめくってみることをおすすめします。

合格っていう達成感が久しぶりで楽しかったよね。

同じ目標に向かって進めるのも良かったよ!次は2級だね!