日本酒

北白川にしむら酒店試飲会レポート!5月は初夏にピッタリな日本酒です!

一気に季節も進み、早いもので初夏が近づいてきました!

今月も京都市「北白川にしむら酒店」の有料試飲会に参加してきましたので、内容を記録しておきます。

5月のテーマは「初夏にピッタリ」ということで、バリエーション豊かな前回とは異なり、夏生が中心のラインナップ!

前回の4月は桜の時期ということもあり、「花を感じさせるラベルや名前」で統一されていました。

1時間半の試飲時間をフルに使って、全銘柄を楽しんできました!

2回目の参加ということで、ペース配分上手くなった気がします。

前回はバタバタだったからね…じゃあ早速紹介していこう!

目次

日本酒は夏の生酒に「富翁」の限定酒!

試飲会一覧表

今回も圧巻のリスト!

日本酒全21銘柄、そしてアルザスの白ワインが4種という品揃え。

全種類を網羅するとなると、1つ3分程度のペースで走り抜けなければいけません笑

すごくリーズナブルで魅力的な試飲会です。

今回は珍しい富翁もあって、圧巻の品揃えだったね〜

新政酒造(秋田) 新政(あらまさ)「天鵞絨(ヴィリジアン)」2022、2021、2018飲み比べ

まずは目玉となる「新政」。

なんと、手違いで本来でる予定のなかった「2021年中取り」がラインナップしたそう。

年代は抜けていますが、こんな珍しい垂直飲みができるのはさすがです。

「Colors」シリーズに分類されている「天鵞絨」は、酒米の個性を感じられる火入れタイプ。

秋田産「美郷錦」を利用した銘柄で、初めていただきます!

新政酒造(秋田) 新政(あらまさ)「天鵞絨(ヴィリジアン)」2022、2021、2018飲み比べ
新政酒造(秋田) 新政(あらまさ)「天鵞絨(ヴィリジアン)」2022、2021、2018飲み比べ

裏ラベルを確認すると、それぞれで微妙にスペックが異なるんですね。(以下見出しを参考)。

木桶の番号まで振られており、徹底した姿勢が垣間見えますね!

新政酒造(秋田) 新政(あらまさ)「天鵞絨(ヴィリジアン)」2022、2021、2018飲み比べ

新政に限り試飲量の制限があります!

2018年 麹米、掛米共に30%磨き 度数15度

この年はまだ15度原酒。

精米歩合も他年度と比べて圧倒的に低いんですね。

印象としては軽やかでキレイ、新政らしく飲みやすいです。

でも生酛らしいふっくらとした丸みと、ほんのりとした甘みも感じられます。(酸は控えめな気がしました)

ボリュームあるタイプが好きなわたしとしては好きな一本。

でも、後半の2つの比較すると少しぼんやりとしているのかなという印象を抱きます。

強いて言えばであり、めちゃくちゃ美味しいです!

2021年 麹米45%、掛米50% 度数13度

3年後の2021年は精米歩合が大きく異なります。

そして、度数は2度下がった13度。

穏やかながら、はっきりとした吟醸香が印象的。

生酛系特有のヨーグルトのような乳製品チックな香りもいます。

口に含むと、まろやかな甘さと控えながらも上品な酸味が。

度数は低いですが、しっかりとした厚みも感じられ、2018年と比較して全体的にレベルアップしながらシャープに生まれ変わった感じです。

この年代のみ唯一、50度に温めてみましたが美味しい!

「旨い乳酸」という感じの甘酸っぱい酸味が広がり、シャープに切れます。

アルコール感も少なく、面白い熱燗に生まれ変わりました。

2022年 麹米50%、掛米55% 度数13度

精米歩合に微調整が入っている2022年。

個人的な印象として2021年と近しいものを感じました。

軽やかでジューシー、酸味のきめ細やかさといい、バランスの良いお酒です。

これ飲んで、美味しいと思わない人はいないのではないでしょうか…

日本酒特有のアルコール感は微塵も感じられませんし、知らずに飲んだら控え目な国産白ワインと勘違いしそうです。

いや〜、やっぱり全部美味しいですね!

(株)佐浦(宮城) 浦霞(うらがすみ)「純米 生」

(株)佐浦(宮城) 浦霞(うらがすみ)「純米 生」

定番ですが安定して美味しい浦霞。

香りは控えめで、割とどっしりとした印象を抱きます。(新政の次だったから余計かも?)

コクと酸味がしっかりと出ていて、お米感も強い。

日本酒らしいスタンダードな雰囲気ですが、全体的なバランスが絶妙に取れてます。

このタイプは飲み続けても飽きがこない気がします。

笹一酒造(山梨) 旦「雄町」山廃純米吟醸 生

笹一酒造(山梨) 旦「雄町」山廃純米吟醸 生

乳製品っぽい山廃らしい香りの中に、甘みを伴った吟醸香が。

口に含むと意外と軽く感じられ、良い意味で山廃らしさが少ない印象です。

それでも余韻はしっかり長く、コクも感じられます。

これは美味しいですね!山廃に苦手意識を持っている人はぜひ!

山廃好きということもあり、全体の中でも好みの1本でした。

髙千代酒造(新潟) たかちよ「SKY」おりがらみ 生

髙千代酒造(新潟) たかちよ「SKY」おりがらみ 生

新潟らしくない代表の「たかちよ」。

どのラベルも清涼感あってかっこいいのですが、夏酒ということでより涼し気なデザイン!

おりがらみですがどっしり重くなく、ミルキーやクリーミーとう言葉がピッタリはまる気がします。

濃醇旨口という言葉通り、しっかりと旨味があるのですがラムネのような酸味が全体を引き締めます。

華やかでありながらもコクのある味わいは、日本酒初心者にぜひおすすめしたい味わいです!

女性にもぴったりな銘柄ですよ!

宮坂醸造(長野) 真澄「純米吟醸」生

宮坂醸造(長野) 真澄「純米吟醸」生

7号酵母発祥の蔵である宮坂醸造の真澄。

こちらの銘柄は7号系の自社酵母を利用しているようでした。

さわやかで若々しい香りはまさに夏にピッタリの生酒といった印象。

コクと酸味のバランスもよく、夏のさっぱりとした料理に合わせる食中酒として最適です!

スタンダードに楽しめる銘柄ですね。

秋鹿酒造(大阪) 秋鹿「霙もよう」純米吟醸 活性

秋鹿酒造(大阪) 秋鹿「霙もよう」純米吟醸 活性

先程の「たかちよ」とは異なり、こってり重めのミルキー感。

通常にごり酒って、甘口になるイメージがありますが、こちらは日本酒度+9となかなかの辛口。

活性にごりということで微発泡しておりますが、酸味がしっかり出ています。

パワフル重めでありながら、シャープに切れる面白い銘柄。

秋鹿は他の銘柄もどんどん飲みたいです!旨いですね〜。

下村酒造(兵庫) 奥播磨「夏の芳醇超辛口」 純米吟醸 生

下村酒造(兵庫) 奥播磨「夏の芳醇超辛口」 純米吟醸 生

一番辛かったと思いデータを確認すると、なんと日本酒度+20度という名称の通り超辛口。

しかしドライ過ぎず、ふんわりした甘みと同時に、苦味とも捉えられるようなコクと旨味が広がります。

酸味もしっかりしており、まさに男酒!という一本。

灘系統のお酒が好きなら間違いないく好きになるはず!

山根酒造場(鳥取) 日置桜「山滴る」特別純米 生

山根酒造場(鳥取) 日置桜「山滴る」特別純米 生

完全発酵で仕込まれた日置桜の「山」シリーズ。

はっきりとした酸味、力強いコクが印象的でした。

先程の奥播磨にやられたのか、どうもここから苦味を強く感じるようになってきます。

水を飲みながらゆっくり進めないといけないですね!

司牡丹(高知) 船中八策「純米超辛口」雫下 生

司牡丹(高知) 船中八策「純米超辛口」雫下 生

かっこいいラベルで涼しげです。

爽やかでスルスル飲める、控えめな呑み口からわりとしっかりしたコクがあります。

柔らかい酸がシャープに切れて、鮮魚と合わせたくなる味わいです。

夏の生酒はお刺し身や川魚とかと食べると最高ですよね!

船中八策に限らず、今回の銘柄は全て食事シーンでもう一度楽しみたいと思いました!

酔鯨酒造(高知) 酔鯨(すいげい)「純米吟醸サマー」 生

酔鯨酒造(高知) 酔鯨(すいげい)「純米吟醸サマー」 生

同じく高知から、全国的にも有名な酔鯨。

酔鯨って古風なラベルイメージがあったのですが、こんなお洒落で可愛らしいラベルがあるんですね。

試用米が北海道の吟風と珍しく、さらに酵母はKA-1という熊本酵母。

いろんな地域が混ざった銘柄ですね。

酸味がはっきりとしていて、爽やかに飲めます。

控えめながらも甘みもいて、キレとのバランスが良いです!

寒北斗酒造(福岡) 寒北斗「シビエン」辛口純米夏 火入れ

寒北斗酒造(福岡) 寒北斗「シビエン」辛口純米夏 火入れ

個人的に初めていただく銘柄でした。

夏生らしく爽やかでスムースに飲めてしまいます。

コクもありますが全体的にコンパクトにまとまっていて、飲み飽きること無くガブガブいけそう。

他のタイプも次回は試してみたいと思う銘柄でした!

名前もラベルもかっこいいですね〜!

光栄菊酒造(佐賀) 光栄菊「黄昏オレンジ」

光栄菊酒造(佐賀) 光栄菊「黄昏オレンジ」

光栄菊は「アナスタシアグリーン」に次いでいただく2種類目になります。

「アナスタシアグリーン」もそうでしたが、ボタニカルな果実を連想させる香りが印象的です。

これが光栄菊のキャラクターなのでしょうか。

味わいは甘酸っぱさが広がり、ここまでの銘柄とは異なりジューシーなタイプです。

それでも上品に消えて、キレがいいです。

いろんな料理と合わせてみたい、面白い銘柄です!

瑞鷹(株)(熊本) 崇勲(すうくん)「樋ノ口」純米吟醸 生

瑞鷹(株)(熊本) 崇勲(すうくん)「樋ノ口」純米吟醸 生

年に一度蔵出しされれう、無農薬で栽培された「吟のさと」を全量使用した一本。

化学肥料、農薬、除草剤を使用しない「生きている土」を使って、生産する自然農法で育てられているそうです!

上品な吟醸香からの舌触りは非常に滑らか。

独特のコクと旨味がありますが、華やかかつ爽やかといった印象です。

九州の日本酒、今後積極的に飲んでいきたいです!

①(株)北川本家(京都) 富翁(とみおう) 純米  山田錦68% 直汲 生

(株)北川本家(京都) 富翁(とみおう) 純米  山田錦68% 直汲 生

にしむら酒店が蔵元から直接購入しているという、「PB」的な銘柄です。

こちらは速醸で造られた一本で、1つ下の②と全く同じスペックで造りのみ山廃となっています。

兵庫の特A地区の山田錦使用ということで、贅沢な一本ですが意外と価格は安くリーズナブル(2,380円)。

どっしり重い印象を持つ香りの中に、薄っすらとフルーティーな雰囲気もいます。

コクと酸味がしっかりしており、余韻が長い。

日本酒本来の良さを感じられる一本でした。旨い!

②富翁 山廃純米 山田錦68% 直汲 生 17

富翁 山廃純米 山田錦68% 直汲 生 17

前述した①の山廃バージョン。

速醸と山廃を単純に比べる機会もあまりありませんが、想像以上に違ってびっくり。

やはりコクと苦味がしっかりのっていて、複雑な味わいと香りがします。

米を炒ったような香ばしさと、カラメルのような甘みも感じられて抜群に奥行きがある味わいがします。

やっぱり、個人的に山廃大好きだと改めて気が付きましたね!

③富翁 純米 火入れ 山田錦68% 直汲 火入れ 

富翁 純米 火入れ 山田錦68% 直汲 火入れ 

①の速醸タイプの火入れバージョン。

とことん色々なタイプを同時に試飲できるのは、本当に素晴らしい会だと感じます。

火入れは一回の生詰ということでした。

最近は生より火入れがタイプということもあり、ここまでで一番好みだと思った1本でした。

全体に落ち着くのですが、こってり感が強調された印象。

生で感じたフルーティー感が抑えられ、酸味も丸くなっている感じです。

穏やかにゆっくり飲みたい時は火入れが良いですよね〜

④富翁 純米吟醸 五百万石58% 直汲 生

富翁 純米吟醸 五百万石58% 直汲 生

京都産五百万石と、9号酵母を使用した銘柄。

ここまでの3種類は全て山田錦、7号でしたのでまたガラッと変わります。

淡白なイメージがある五百万石ですが、意外とパワフルでクリーミーな印象でした。

丸い甘みと酸味もあって、ジューシーな旨口タイプ。

これも美味しい、というか富翁全部美味しいですね!

⑤富翁 純米大吟醸 49% 直汲 生

富翁 純米大吟醸 49% 直汲 生

先程同様に五百万石ですが、酵母は京の琴と1801号と唯一香り系を使用しています。

他銘柄と比べて、圧倒的な吟醸香を感じます。

他銘柄と比べることで、酵母だけの力を感じられるかもしれません。

呑み口も甘みがあり、余韻が長いです。

このラベルフルーティーで派手なタイプは面白いですね。

それでも一般的な香りよりは、個人的に飲みやすい気がしました。

⑥富翁 純米酒 山田錦68% 火入れ R1BY

富翁 純米酒 山田錦68% 火入れ R1BY

③で紹介した火入れのR1BYバージョンです。

こんな熟成酒も出てくるって、ほんとにすごいですよね…

熟成によるカラメル感が出てきて、コクと酸味も強調されています。

紹興酒っぽくなるイメージがありますが、ふくよかでめちゃくちゃ美味しい1本でした。

熟成の良さを感じられます!

⑦富翁 純米酒 山田錦68% 火入れ 30BY

唯一、写真を取り忘れてしまいました…

こちらは①、⑥の30BYで、高度の高い倉庫にて常温保管されていたようです。

夏場は20度を超える環境だったということですが、見事に熟成されていました。

上品なコクとカラメル感、熟成酒に感じられる重すぎる感じが無く上品です。

熟成によって全体が調和するってこういうことか?と思う1本でした。

買っても良かったな〜と思いますね。

アルザスで高評価の白ワイン4種!

フランスのワインガイドで4ッ星最高評価を得た生産者の銘柄が4種も揃います。

畑は全てビオディナミ認証を取得しているようです。

個人的にアルザスの白は好きなので、日本酒試飲の最後にいただきました。

それぞれ簡単に感想を記載しておきます!

ツィント・フンブレヒト「ピノ・ブラン」2019年

ツィント・フンブレヒト「ピノ・ブラン」

ピノ・ノワールの枝変わりであるピノ・グリのさらに変異した品種らしいです。

非常にコクがあり、上品な白ワイン。

めちゃくちゃ美味しいです!

ツィント・フンブレヒト「ミュスカ」2020年

ツィント・フンブレヒト「ミュスカ」

ミュスカデの略称なのかな?と思っていたら、こちらはマスカットらしいです。

イタリアワインだったらモスカート、アルザスだとミュスカなのでしょうか。

ピノ・ブランよりも全体的に穏やかな印象ですが、上品さは同じです。

ツィント・フンブレヒト「リースリング」2020年

ツィント・フンブレヒト「リースリング」

個人的に大好きなリースリング。

清涼感ある味わいはまさに初夏を彷彿とさせます。

わたしが想像するリースリングよりもふっくらした印象ですが、後味が非常にシャープ。

酸味が心地良い一本です。

ツィント・フンブレヒト「ゲヴェルツトラミネール」2020年

ツィント・フンブレヒト「ゲヴェルツトラミネール」

ライチを彷彿とさせる、エキゾチックな香りが特徴のゲヴェルツですが、

非常に上品で穏やかに香ります。

チリ産の同品種は派手でインパクト強いですが、全体的にスッキリ上品になりますね。

コクもあり美味しい一本でした!

個人的なお気に入り6選

今月も日本酒ワイン含めて全26銘柄とたっぷり楽しみました!

その中で、われわれが個人的に気に入ったお酒は以下の通り!

個人的なお気に入り5選
  • 笹一酒造(山梨) 旦「雄町」山廃純米吟醸 生
  • 下村酒造(兵庫) 奥播磨「夏の芳醇超辛口」 純米吟醸 生
  • 秋鹿酒造(大阪) 秋鹿「霙もよう」純米吟醸 活性
  • 富翁 純米 火入れ 山田錦68% 直汲 火入れ 
  • 富翁 純米酒 山田錦68% 火入れ 30BY
  • ツィント・フンブレヒト「ゲヴェルツトラミネール」

全部美味しかったし、優劣付けづらいのですが、強いて言えばこのような感じですかね〜

また食事と合わせながら楽しみたいと思う銘柄と、完全な好みで選んでます。

正直、今回は全銘柄美味しかったです。

というか、日本酒って本当に美味しいと感じられたよ!

こんなに充実した銘柄を一挙に楽しめる会は、中々ないのではないでしょうか。

また来月も楽しみですね!

北白川にしむら酒店 基本情報

今回試飲会にお邪魔したにしむら酒店については、以下の公式HPをご参考ください。

日本酒好きならきっと楽しめる、非常におすすめの酒屋の一つです。

いや〜、今回も楽しかった!

最高だったね!次回もぜひ参加しようね!