日本酒

「SAKE Spring 2023夏祭り」!全国各地から多数の蔵元が集まる魅力的な日本酒フェス!

2023年7月8日、9日と京都市内のみやこメッセで開催された「SAKE Spiring 2023夏祭り」に参加してきました!

「夏祭り」をテーマに全国各地の地酒、食材を集めて開催されました!

ご当地ブースとしては丹後、九州、長野、奈良などがピックアップされており、より魅力あふれる内容になっていたと思います。

今回の記事では我々が回った蔵を中心に、会場の様子をご紹介させていただきます!

朝から思う存分日本酒を満喫しました!

前回同様、魅力的なイベントだったよね!

後半の午前中に参加

今回は最終日である9日の第一部、10時から13時の時間帯に参加。

日曜日の10時から飲み始めるという、非日常感にワクワクします。

開場5分前にはすでに長蛇の列が!

それでも、入場対応はスムーズで並ぶ感覚はほとんどありません。

サクサク進んでいきますので、開場時間と同時に訪れるくらいでも問題ないでしょう。

全体を通した混み具合としては、やはり土曜日の第二部が最も人気が高かったそう。

日曜日の午前中ということもあり、比較的空いているようでした。

ゆっくり飲みたい、酒蔵の方々とお話したい場合は良い時間帯かもしれません。

少し遅れて訪れる方もいらっしゃったようで、開場から時間が経つに連れて参加者も増えていった印象です。

前回よりも立食スペースが充実

今回は2,980円の「満喫チケット」を購入。

サケスプ専用グラスと、金券が15枚ついてきます。

オリジナルデザインが施された日本酒グラスがきれい!

このタイプのグラスは持っていないので、これから自宅で重宝させていただきます。

前回よりも立食スペースが充実している印象を受けます。

最も空いている時間帯ということもあるかもしれませんが、席を確保しなくてもその時々でどこかのテーブルは必ず利用できました。

入場直後ということもあり、席には余裕があります。

それでも、後半は多くのテーブルが埋まっていました。

こういったイベントでテーブルの場所を気にすることなく楽しめるのはありがたいですね。

VIPブースもあります

7,480円の「VIPチケット」専用のフロアは椅子が用意されています。

こちらでは専用のプログラムの実施、お寿司10貫、枝豆食べ放題という特典付き。

思う存分楽しむならこちらでも良いですね!

回ったブース一覧

ざっと会場を回ってから、さっそく飲み始めていきます!

1杯あたり1枚〜3枚程度のチケットと引き換えになりますので、7杯程度は飲めるかなという計算。

チケットを利用しなくても、PayPay決済による試飲も可能でした!

PayPayの利用はブースに寄って異なりましたが便利ですね。

わたしたちはチケット5枚追加で購入しました!

泉佐野ブルーイング(大阪)

とりあえずビール派ということで、泉佐野ブルーイングを選択。

2020年に醸造を開始した若いブリュワリーですが、世界五大ビール審査会のである「インターナショナルビアカップ2020」にて受賞するという実力派。

初仕込から僅か5ヶ月の出来事だったそう。

ブリュワリーが位置する泉佐野市は関西国際空港があります。

その空港コードが「KIX」であることから、この銘柄を名乗られているそう。

地ビールって感じがして良いネーミング、エピソードですね!

「ジャパン・グレートビア・アワーズ2023」で金賞を受賞した「ヴァイツェン」と、個人的に大好きな「ペールエール」を注文。

瓶で飲むよりグラスに移した方が、香りが立ち美味しいと話されていました。

美味しいです!!!

月桂冠(京都)

個人的に好きな蔵、月桂冠。

かなり嬉しかったのは、月桂冠の研究員の方がいらっしゃったこと!

月桂冠総合研究所は1909年に設立され、まさに近代日本酒の礎を築いたともいえます。

白衣を着ており、蔵人というよりはまさに研究員といった出で立ち。

滅多にお会いできないので、お話できて光栄でした!

1912年に月桂冠の蔵から採取された、「協会2号酵母」を使った銘柄を今年の9月に通販で販売予定だそう。

ほんのりと甘酸っぱい風味、月桂冠らしい軽やかな味わいで非常に飲みやすい。

他にも、「Gekkeikan Studio no.1.1」という銘柄など続々と新商品を販売予定。

定番過ぎる蔵元ですが、定期的にチェックすると面白い発見があります。

月桂冠の大蔵記念館も伏見観光におすすめですよ!

渡辺酒造店(岐阜)

今回がサケスプ初出店という渡辺酒造店。

「エンタメ化経営」をモットーにされているだけあり、「サケスプ出典記念酒」という銘柄も出されていました。

ブース装飾も一際派手で、蔵のコンセプトが伝わってきます。

飛騨古川にある蔵元であり、中部地方の味噌料理に合わせることを前提としたどっしりとした旨口が特長。

個人的に好みの味わいです。

半年前には蔵見学にも行き、その魅力を体験してきました!

良ければこちらの記事もご覧ください。

朝日酒造(山口)

山口県全体の酒造生産量に大きく影響を与える獺祭。

生産量は30,000石にものぼり、酒蔵の中でもトップクラスです!

あまりにも大きな蔵元ですが、造りは基本的に手造りを主体としており、なおかつ全ての銘柄が山田錦の純米大吟醸という徹底した姿勢。

落ち込んでいる日本酒業界の中、30年間で売上を40倍に伸ばしたというとんでもないビジネスセンスを持ちます。

全ての銘柄をチケット1枚で提供されていました。

やはり注目度も高く、多くの方が訪れていた人気ブース。

混んでいたので後半でいただこうと思ってましたが、間に合いませんでした。

今年の3月にはニューヨークから100km程北上した郊外に工場を新設し、「DASSAI BLUE」という銘柄を生産しています。

米国産と国産の山田錦を利用した純大吟を製造するということで、非常に楽しみですね。

白木久酒造(京都)

食用米に限定したお酒造りをすることで有名な白木久酒造。

一部銘柄で食用米を使用する蔵はありますが、全銘柄となると全国唯一です。

食べて美味しいお米なら、お酒にしても美味しいって確かにそうかもしれませんね。

ササニシキ、コシヒカリ、夢ごこち、ミルキークイーンといった食用米を使用した銘柄がずらりと並びます。

酒造好適米と比較して粘り気が強く、造りの面で苦労も多いはずですが、お酒の味わいは非常に美味。

米本来の旨味、味わいが存分に感じられます。

料理を引き立てる、まさにお米のようなお酒。

食中酒として本当に最適だと思います!

空気に触れない醤油パックのように、搾りたての味わい提供するボトルもありました。

京都では唯一の取り扱いということで、初めて拝見しました。

冷凍酒なども登場しており、これまで以上に新鮮フレッシュなお酒が味わいやすい環境になっていくかもしれません。

59醸(長野)

59醸(ごくじょう)は、長野県の昭和59年度生まれの酒蔵の跡取り達によるプロジェクト!

毎年様々なルールを設定し、それに沿ったお酒を5つの蔵ごとに生産されるそう。

今年のルールは「金紋錦+59%精米」、テーマは「と金」でした。

2018年も同じルールだったようで、将棋の歩が金になるように成長していくことを願ったテーマです。

説明されている方のTシャツには、それぞれの蔵人のイラストが!

59醸の参加酒蔵
  • 角口酒造店  6代目松村裕也さん
  • 丸世酒造店  5代目関晋司さん
  • 西飯田酒造店 9代目飯田一基さん
  • 東飯田酒造店 7代目飯田淳さん
  • 沓掛酒造   18代目沓掛正敏さん

米と精米歩合は同じでも各蔵の特長が強く出ていました。

59醸プロジェクトはあと数年で終了され、それぞれの蔵で活動するとお話されていました。

宮城のDATE SEVENのように、地域の酒蔵が集結して造るお酒はイベント感あって楽しいですよね。

それぞれ個性的な蔵ばかりで面白かった!

東和酒造(京都)

以前、にしむら酒店の試飲会でいただき、気になっていた東和酒造も参加されていました!

ご夫婦で造りをされており、奥様が杜氏さんです。

お二人の掛け合いがまるで漫才みたいでとても面白かったです。

蔵の歴史自体は長いのですが、井戸枯れによって一時休業。

33年後の平成23年に、長女である今川純さんが杜氏になり復活されたそう!

いただいた祝の大吟醸は説明通り、キレと旨味のバランスが良いです。

造りの量も100石程度と非常に小さな酒蔵。

仕込みタンクによっては200kg程度のものもあるそうです。

蔵見学も造り期間以外は対応されているということで、近いうちにお邪魔しようと思います!

以下記事の試飲会で非常に印象に残っている銘柄だったので、お話できて嬉しかったです!

にしむら酒店

毎月試飲会などでお世話になっている、京都市左京区北白川のにしむら酒店。

今回のブースは山口県の大嶺酒造推しのデザインになっていました。

新政の特設イベントもされており、店主がそれらの対応をされていました。

瓶売もされており、仙禽や大峯、黒龍などが売られています。

にしむら酒店は5月から仙禽の特約店になっています!

6月は仙禽10種の飲み比べという贅沢な試飲会にも参加しました!

チケット4枚(800円)という破格で黒龍のしずくをいただきました。

黒龍らしいすっきりとしたドライ感と、とんでもなく上品な吟醸香が一段と際立っています。

派手ではないのですがオーラがある。

食中酒としてゆっくりと楽しみたいお酒ですね。

FOMUS

「FOMUS(フォーマス)」は、『枡で人と人が繋がり、枡で自己表現する』をコンセプトに活動されているプロジェクトです。

ファウンダーのまっすーさんとは、とある日本酒イベント以降お会いするたびにお話させていただいてます。

笑顔が素敵です。

複数人が横並びになり、一緒に日本酒を飲むパーティーグッズ?を考案されていました。

我々もこの枡でいただきましたが、非常に面白かったです。

周りのブースからの注目も集まり、飲み会などで盛り上がると思いました。

枡で日本酒を飲むという場面は多くありませんが、木の香りがふんわり日本酒とマッチして、また違った味わいを楽しめます。

「ウイスキーやブランデーを入れて、香り移りを楽しむ方もいる」らしく、育てる器としては木製の右に出るものはないかもしれませんね。

日本酒だけではなく、飲む容器にもこだわるとより一層楽しめます!

容器で楽しむって面白い提案です。

木の香りが日本酒に加わって奥行きが出るね!

フードも充実してました

「RICE IS COMEDY(米作りは喜劇だ)」とうコンセプトで、米作りを行っているプロジェクト。

若い方たちが非常に盛り上げながら、炊きたてのご飯を提供していました。

近江牛を贅沢に乗せた牛丼をいただきました!

当然ですが米が美味しい!

農業は高齢化、担い手不足といった課題が多い産業ですので、今後も応援したいです。

VIPブース限定ですが、マグロの解体ショー+お刺し身の提供がありました。

解体ショー自体は後ろから見ても良いということで、写真を撮らせていただきました。

三重県志摩の佐藤養殖場の的矢かき。

2つ600円でいただきました!

にしむら酒店の黒龍と合わせましたが、かきのミネラル感と本当にマッチして美味しかった。

こういうイベントでは飲んでばかりになりがちですが、しっかりと提供される食事も美味しいです。

こういうイベントって、歩いてるだけでも楽しいですよね!

サケスプは全国の蔵元とお話できる貴重な機会!

午前10時から13時まで、色々と回りながら飲んでいればあっという間に終わってしまいました。

全国各地の酒蔵の方たちとお話できる機会は貴重です。

そういった意味でもサケスプは非常に有意義な時間でした。

正面のステージでは常に様々な催しがされていましたが、残念ながらゆっくりと鑑賞できる余裕なく…

もう少しゆっくり飲む時間をとっても良かったかもしれません。

ゆっくり腰を据えて飲み食いしても良し、歩き回って気になる酒蔵とお話するも良しと、人それぞれ色々な楽しみ方ができるイベントですね。

今回は2度目の参加でしたが、次回もぜひともお伺いできればと思います。

色々と貴重なお話し、経験ができたと思います!

そうだね!また次回も楽しみだよ!